こんにちは。バイクも好きですが、バイク関連のガジェットも大好きなタツオです。
夏場まではメッシュジャケットを着ていたのですが、10月頃から肌寒くなり、冬でも耐えられそうなジャケットとしてDAINESEの3シーズン(秋・冬・春)対応のテキスタイルジャケットを購入しました。
その名もLAGUNA SECA 3 D-DRY®JACKETです。
昨年10月〜今年2月までの約4ヶ月間使用しましたのでレビューします。
結論からいうと最高のジャケットです。
FC-MOTOという大手の海外通販ショップから試着なしで購入したため、かなり不安でしたが、機能性・着心地・質感どれをとっても文句なしでした。
それでは詳細をご紹介します
この記事はこんな方におススメです
- 秋〜冬用のバイク用ジャケットに何を選べば良いのか参考にしたい
- DAINESEのテキスタイルジャケットに興味がある
- DAINESEのテキスタイルジャケット(Lagna Seca 3 D-Dry)の性能を知りたい
テキスタイルジャケットとは
バイク用ジャケットの素材はレザー、ナイロン、ポリエステル、合皮など様々です(種類はNAPS公式サイトがわかりやすいです)。今回紹介するテキスタイルジャケットとは素材として主にナイロン(化学繊維)を使ったものになります。
モデルによりますが、主な特徴は以下の通りです。
良い点
・防風性・防水性など機能性に優れているものが多い(メッシュ素材は除く)
・レザーと比較すると安価
・大抵の季節で快適に使えるため汎用性が高い
悪い点
・レザーと比較すると耐摩耗性に劣る(こけた時にちょっと心配)
テキスタイルジャケットの中にもさらに3シーズン用、真冬用、レーシング用など用途によって種類が細分化されています。
ジャケットを選ぶときはまずは自身の用途から種類・素材を選ぶ必要がありますね。
素材としてはレザーとよく比較されます。
上記に書いてあるように耐摩耗性の観点で多くはレザーに劣ると言われていますが、化学繊維の進歩は凄まじく、耐摩耗性に優れたコーデュラナイロンを用いるなどレザーに勝るとも劣らないモデルも存在します。
DAINESE LAGNA SECA 3 D-Dry ジャケット 詳細レビュー
外観チェック
DAINESE(ダイネーゼ)とは
ダイネーゼとはイタリアに本社を置く、モーターサイクル、スキー/スノーボード、自転車、乗馬向けのプロテクターやウェアなどを手がけるメーカーです。
なにしろデザインが秀逸でこの逆三角形のロゴマークは「デビルマーク」と呼ばれ悪魔をモチーフにしており、これは設立した1970年代という時代が既得権益層に対する反発の意味を込め、若者の怒りを象徴しているそうです(Wiki情報)
日本においても正規代理店や多くの首都圏を中心とした店舗も存在し、バイクに乗るひとならば一度は見たことがあるメーカーではないでしょうか。
見た目・質感
まずは全体の外観からチェックしていきます。
私が購入したモデルは色がBLACK/LAVA-RED/WHITEと呼ばれるものでベースは黒、ワンポイントにデビルマークの赤、差し色で白が入っています。※カラータイプは全部で4種類存在します。
最大の特徴はなんと言っても胸部分の「デビルマーク」。ダイネーゼといえばこのマークですよね。うひょーかっこいいぜ。
30歳過ぎた自分には正直ちょっと派手すぎるかな?と思いましたが、バイクも黒なので赤が映えるかと思い、このカラーを選択しました。
耐摩耗性に優れたコーデュラファブリック(強化ナイロン)は、触った感じが少しゴワゴワしています。少し光沢もあり、高級感がありますね。
ポケットは内側ポケットが1つ、外側ポケットが2つあります。
この内側ポケットが地味に便利です。
私はGoProをつかって走行中の動画を撮影したりします。しかし、内部バッテリーだとすぐに充電が切れてしまうため、外部バッテリーをGoProに接続し、常に充電しながら走っています。
そのバッテリーをこのジャケットの内側ポケットに収納しているのですが、コードの長さや取り回しにちょうどよく、ツーリングの際に重宝しています。モトブログ(バイク動画の撮影)にもおススメですね。
腕と背中部分の2箇所にチャックによって開閉するベンチレーション(換気口)があり、季節・気温に応じた調整が可能です。
加えてこのモデルには着脱可能なインナージャケットが付属しています。
素材は中綿(化学繊維)でダウンではありませんが、寒い時期には非常に暖かく、快適に過ごすことができます。
ファスナーや複数のボタンによりジャケットと連結する仕様になっているため、走行中にズレることがないのも良い点です。
首元にはイタリアンカラーのワンポイントの刺繍がはいっており、肌と接触する部分にはフリース素材が使われている等、丁寧な作りであることを感じさせられます。
袖口はボタン式になっており、2箇所で止めることができ、走行風を入れたくない時は絞ることができます。
腰部分はベルクロになっており、走行風がジャケット下から入り込まないように体格に合わせて調整することができます。
外観はいかがだったでしょうか。
バイクに限らず海外ブランドもので有名だけど結局「つくり」は雑、やっぱり日本製がいいよね。みたいなことが結構ありがちですが、ダイネーゼはそういったこともなく、素晴らしい縫製技術・品質だと思います。
私は決してブランド嗜好というわけではありませんが、価格なりに良い製品を作るメーカーだなと素直に感心しました。
サイズ選び(身長180cm 体重78kg の場合)
ジャケットを海外サイトで購入するときに最も不安だったのがサイズ選びでした。
ダイネーゼは日本の代理店で購入すると非常に高価です。。。なので今回はFC-MOTOというドイツを拠点とする海外のショップを利用して購入しました。(購入方法についてはまた別の記事で書きたいと思います)
海外ショップで購入することでおおよそ30%ぐらい安く購入できるのですが、試着はできないため、ダイネーゼの公式HPやネットショップのサイズチャートを見て選択しました。
厳密にいえば、日本の代理店にまで行って試着し、海外サイトで購入するということもできなくはないのですが、輸送費や店舗におけるサイズ計測、接客にかかる人件費なども含めての国内代理店の価格設定だと思っています。
なので試着だけして購入しないというのはなんとなく自分は気が引けてできませんでした。。。まあ、家電製品ならこうゆうことやっちゃうんですけどね。不思議!笑
私は身長180cm、体重78kg、胴回り88cm(ちょっと腹出てます笑)という体格なので、サイズは48もしくは50で迷ったのですが、主に秋〜冬に着用することを想定しており、ジャケットの中にヒートテックやフリースなど数枚着込むと考えていので、余裕を持って50を選択しました。
このサイズ50を選択したことは結果的に正解でした。ジャケットの中に肌着・シャツ・フリースの3枚+インナージャケットを着込んでも圧迫感・不快感もなく、暖かく走行に集中できます。
ちなみにジャケットの丈が短いのは前傾姿勢になったときにジャケット腹部のたるみを防ぐためで、サイズが合っていないということはありません。気になる方はZIP BELTと呼ばれるジャケットの丈を延長することのできるアイテムも販売されています。
価格(海外直輸入の場合)
さて、気になるお値段ですが、本体価格は日本円にして25,721円、送料は3,516円、関税が2,000円程度でした。
合計32,000円(税込)程度になります(ちなみに関税は配達された際に配達業者の方に直接支払います)。
で、日本でのお値段はなんと46,200円(税込)。
つまり、30%近く(14,000円以上)安く購入できたことになります。(靴も合わせて購入しているので送料分を考えるとさらにお得)
もちろん、日本で購入した場合は正規代理店による購入後の保証・製品サポートやきめ細やかな接客を受けることができるので、単純な値段の比較だけでは購入方法の良し悪しの判断はできませんが、とにかく安く購入したい!という方には海外ショップを活用した購入はおススメです。
購入手順については別途記事にしたいと思います。お楽しみに!
↓書きました!
性能
LAGUNA SECA 3 D-DRY®JACKETの機能・性能面にフォーカスします。
DAINESEの自社開発の防風・防水フィルム素材「D-Dry」を採用
このジャケットの機能面における最大の特徴はダイネーゼが自社開発したD-DRYと呼ばれる防水透湿フィルムを採用しており、完全防水であるということです。
防水透湿フィルムとは、簡単にいうと水蒸気は通すけど水滴は通さないフィルムのことで、ゴアテックスが有名です。
バイクにおいて、これの何が良いかというと、雨に濡れてたとしても水は通さず、それでいて体から出る汗は水蒸気として外に排出されるため、蒸れて不快になることがなく、走行中は常に快適でいられるということです。
バイクの走行中に急な雨に降られることも珍しくありません。
雨に加え季節が冬であった場合、体が濡れてしまっては走行風により急激に体温を奪われて運転操作に支障が生じる可能性もありますので、防水性能は安全性の面でも、とても大切です。
なお、このD-Dryは耐水圧20.000mmです。
わかりやすくいうとこれは嵐レベルに耐えられるほどの性能になっていますので、よっぽどのことがない限りは雨が侵入することはなさそうです。
ただし、ベンチレーションなどのチャック部分は雨が侵入する可能性があるので過信は禁物ですね。私は安全性の面からもバイクに乗る日は天気予報を見てなるべく雨の日は乗らないようにしています。
プロテクター
以下の過去記事にも記載しましたが、バイクに乗る上で大切な体を守るためにプロテクターは必須です。
このジャケットには肘、肩に着脱可能なプロテクター(CE規格)がついており、オプションでバックプロテクター(背中部分)が入れられるプロテクター用ポケットがあります。
少し残念なのが胸部にプロテクター用のポケットがないところですね。バイクの死亡事故における損傷部位の7割は頭部・胸部なので、安全性の観点からここはポケットをつけて欲しかったのが個人的な感想です。
走行レビュー
素晴らしい防風性能 真冬でも寒くない
さすが、バイク専用のジャケットなだけあり、防風性能は素晴らしいです。
1月の下旬の気温5度程度の中で、高速道路で時速100kmで走行してもインナージャケットも合わせて着ていたこともあり、全く寒さは感じませんでした。(ちなみにその時はRSタイチの電熱グローブとパンツは冬用を着用し、完全防備にしていました。)
特に素晴らしいのは走行中のジャケットのバタつきが全くないところです。
別の夏用ジャケットを着ている時には高速道路を走る際に袖部分が少しバタついて気になったりしていたのですが、このジャケットはそういったことも全くなく、走行時は快適そのものでした。
前傾姿勢でも自然な着心地
バイクの乗車姿勢を想定した立体裁断になっていることもあり、肩や背中部分が突っ張ったりといったことがありません。
また、バイクに乗っていないときであっても、少しごわつきは感じられるものの、圧迫感があったりということはありません。
高速道路での休憩地点でコーヒーを飲みながらゆったりと過ごす。こういったシーンにおいても脱ぎ着する必要がないのも、このジャケットの作りが良い証拠だといえます。
さすがに普段着ているマウンテンジャケットような自由度はありませんが、自然な姿勢で運転することができるので、さすがバイク用のジャケットといったところです。
気になるポイント
4ヶ月間使用して気になったポイントをご紹介いたします。今のところ感じた弱点は1点だけです。
ベンチレーションによる風通しはあまり期待できない
10月の下旬ごろに気温が15度以上あり、暑かったので、背中と腕のベンチレーションを開けて走行しましたが、あまり効果はは感じられませんでした。
やはりベンチレーションがあるとはいっても基本的には防風性能を重視しているため、効果は限定的なようです。
この感じだと春まではギリギリ着用することができますが、4月を超えて本格的に暖かくなってくると出番はなくなりそうです。
まあ、そのときはメッシュジャケットを着ればいいだけなので問題ないですが笑
まとめ
DAINESE(ダイネーゼ)の3シーズンジャケットLAGUNA SECA 3 D-DRY®JACKETについてレビューさせていただきました。
結論としては購入して大満足のジャケットで、長く愛用できそうです。
以下に特徴をまとめます。
LAGUNA SECA 3 D-DRY®JACKETの特徴
- 細部の「作り」が丁寧で細かい。それでいてカッコいいので所有欲を満たすことができる!
- 走行中の性能も文句なし、防水性・防風性ともに優れていて秋・冬・春と長いシーズン使える
- インナージャケットを使えば真冬の高速でも対応可能!
バイク用品は高価なのであんまり失敗したくないのですが、これなら私のようなバイク初心者の方にも自信を持っておススメできます。
この記事がバイク好きの皆様の参考になれば幸いです。